お久しぶりです。 第一章のレッスンも、8回まで進んできました。 その都度のレッスン状況をアップできなくて、ごめんなさい。 でも、今日のレッスンのテーマ「うっかり」と「わざと」は、子ども達の日常で、一番起こりやすい問題で、一番けんかになりやすいテーマですので、レッスンのスキルを実際に日常に展開している様子と共に、アップしますね。
よくある問題シーン・・・ ある日の午後、S君の泣き声。かけつけて聞くと、隣で恐い顔をしておこっているT君が「Sくんが、ぼくのつくった積木のお城こわしたっ」 「こわしてへんもん(泣)」 「こわしたやんか(怒)」
はい、この状況想像できますよね?、保育士をしている方ならわかりますように、毎日のように怒っているトラブルです。この先の展開は、ご想像どおり、子ども達では解決不可能です。 そこで、保育者の出番。 まず、S君を落ち着かせてからどんなふうにT君の積木を壊してしまったかを聴きます。 そして、その行為はわざとしてしまったのか、うっかりしてしまったのか、キーワード(うっかり・わざと)の単語を入れて聴きます。 T君も話を聴いていますが、保育者がもう一度S君の行為が、わざとではなくうっかりぶつかり壊してしまったことをT君に話します。 S君には、うっかりやってしまったことでも、T君をいやなきもちにさせてしまったので、謝らなければいけないことを話します。 S君は、おちついて、壊してしまったことを謝り、T君も怒っていた気持ちが落ち着いたところで、S君の行為がうっかりだったことを理解し、一緒に作り直して、仲直り。
保育者が仲立ちし、落ち着いて話してやれば、理解可能なスキルなのですが、ここが幼児期、わかっているようで、なかなか実際には、思ったように行動できません。 レッスンの中のロールプレイで、うっかりやってしまった行為や、わざとやった行為をみせると、「それは、うっかりやなー」「それは、わざとやん、あかんでー」とよーく理解しているんですが…
子ども達は、第一章で12種類のレッスンを学び、友達の気持ち、自分の気持ちには色々な感情があることを具体的に知っていきます。でも、それをしっかり理解して、自分の中でコントロールできるには、まだまだ時間がかかります。 保育者や周りの大人が、根気よく教え、導いてやるしか手はありません。
ただ、導くためには、本当は保育者である私たち大人が、一番冷静にならなければいけないんですがね。けっこう、それが一番難しかったりするんです???。
はい、レッスン8の、紹介でした。 では、また。